
歯周病治療
歯周病治療
歯周病治療|守口市にある歯医者・小児歯科【あけぼの歯科】|土曜17時まで診療
歯周病とは、歯と歯ぐきのすき間(歯周ポケット)から細菌が侵入し、歯肉に炎症を引き起こしたり、歯を支える骨(歯槽骨)などが溶けたりする病気です。歯を失う原因として、むし歯よりも多くの割合を占めています。炎症が歯肉だけに留まっている状態を「歯肉炎」、炎症が歯槽骨や歯根膜にまで広がっている状態を「歯周炎(歯槽膿漏)」といいます。むし歯と異なり痛みがなく、気づかないうちに進行する特徴があり、歯周ポケットが深くなっていくと、歯肉が腫れたり、歯がグラグラしたりして、ものが噛めなくなり、歯が自然に抜け落ちるほど重症になることもあります。
このような症状がある方は歯周病の可能性があります。
歯みがきを中心としたセルフケアで改善しない場合、お早めの受診をお勧めします。
歯周病と糖尿病には密接な関係があり、互いに悪影響を与え合うことが知られています。 糖尿病によって免疫力が低下すると、歯周病が進行しやすくなります。
一方で、歯周病による炎症が体内の血糖値コントロールを妨げ、糖尿病の悪化を招くこともあります。 そのため、糖尿病を安定させるためには、歯周病の治療と管理が非常に重要です。
歯周病が進行すると、歯ぐきの炎症によって細菌が血管内に入り込むことがあります。 これにより血管内で炎症が起き、動脈硬化を促進するリスクが高まると考えられています。
結果として、心筋梗塞や脳梗塞などの深刻な循環器系疾患につながる可能性も。 歯周病の予防と早期治療は、命にかかわる疾患のリスク低減にもつながります。
妊娠中はホルモンバランスの影響で、歯ぐきに炎症が起きやすくなり、歯周病が悪化しやすい状態になります。
特に、重度の歯周病にかかっている場合、早産や低体重児出産のリスクが高まることが指摘されています。 妊娠をきっかけに歯科検診を受け、口腔内を健康に保つことが、赤ちゃんとお母さんの健康を守るためにも大切です。
歯周病の主な原因は、歯と歯ぐきの間にたまるプラーク(歯垢)です。
プラークは、多くの種類の細菌が増殖してかたまりとなったもので、ブラッシングが不十分だったり、砂糖を過剰に摂取したりすると、細菌がネバネバとした物質を作り出し、バイオフィルムという粘膜性の膜を形成します。歯の表面のバイオフィルムは、毎日の歯みがきと定期的な歯科受診によってコントロールが可能ですが、歯と歯ぐきの間に深い歯周ポケットがあると十分にクリーニングできず、細菌が産生する毒素が歯周組織を刺激し、慢性的な炎症反応を引き起こします。これが歯周病と呼ばれる状態です。
歯周病の直接の原因はプラークですが、口腔内の環境や生活習慣の中に、歯周病になりやすくなったり、悪化させたりする危険因子が潜んでいることが知られています。この因子が重複することで、歯周病の発症リスクが高まります。とくに口の中の清掃不良に加え、喫煙などの生活習慣、過度のストレス、体調不良による抵抗力の低下などが加わると危険です。
歯周病は一般的に次の段階を経て進行していきます。
薄いピンク色の歯肉で、歯と歯ぐきのすき間(歯周ポケット)がなく引き締まっています。ブラッシング時に出血しません。
歯ぐきに炎症が起き、歯周ポケットが深くなります。痛みはまだありませんが、ブラッシング時や硬いものを食べると出血することがあります。
見た目の状態
赤く歯ぐきが腫れあがり、歯と歯肉との間にプラーク(歯垢)がたまります。
歯ぐきだけではなく、歯を支える顎の骨にも炎症が進んだ状態です。炎症が慢性化し骨が溶けはじめます。歯周ポケットが深くなり歯がグラつきはじめます。口臭もあり、歯が浮いたような感じもあります。
見た目の状態
全体的に歯肉が赤く腫れあがり、変色がひどくなります。
歯根を支える骨がほとんど溶けています。歯周ポケットがかなり深くなり、歯のグラつきも、歯根が露出することでさらにひどくなります。口臭がきつくなり、膿も出て、放っておくと歯が抜け落ちてしまいます。
見た目の状態
歯肉は赤紫色で、歯と接している歯肉がさらに腫れあがります。歯と歯の間が広がり、食べ物もよく詰まるようになります。
当院では、歯周病治療を「歯周基本治療」「歯周外科治療」「口腔機能回復治療」「メンテナンス」の4つのステップに分けて行っています。 各段階で検査(再評価)を行いながら、患者さまの状態に合わせた丁寧な治療を進めています。
歯周病の原因であるプラーク(歯垢)や歯石を取り除き、口腔内の環境を整えるための治療です。軽度の歯肉炎から、中等度・重度に進行した歯周病まで、進行度にかかわらず共通して行われます。歯周病治療は、まずこの歯周基本治療から始まります。
・セルフケア
患者さまにブラッシング指導を行い、毎日のケアの質を高めます。正しい歯磨き習慣を身につけることが、歯周病改善の第一歩となります。
・プロフェッショナルケア
歯科衛生士が専用の器具を使い、歯垢や歯石を徹底的に除去します。 セルフケアでは取りきれない汚れも確実に除去し、歯ぐきの健康回復を図ります。
歯周基本治療だけでは改善が難しい場合には、歯ぐきにたまった汚れを取り除くために外科的な処置を行います。 歯ぐきを開いて歯の根元に付着した歯石や感染組織をきれいにし、より深い部分まで治療することで、歯周病の進行を抑えます。
進行した歯周病によって失われた歯ぐきや骨の機能を取り戻すための治療です。 必要に応じて、歯の欠損部位に対して補綴治療(ブリッジ・義歯・インプラントなど)を行い、噛む力や見た目の回復を目指します。
治療後は、再発防止のために定期的なメンテナンスに移行します。 専門的なクリーニングや、歯ぐきの状態チェックを継続的に行い、健康な口腔環境を維持します。 もし新たな異常が見つかれば、早期の対応につなげることができます。