こんにちは。あけぼの歯科の歯科衛生士です。

歯周病という言葉は多くの方がご存知だと思いますが、実際その怖さについてよく知らないという方もいらっしゃると思います。 今回は、歯周病の怖さについて、一部を取り上げてお伝えします。

歯周病は痛みが出にくいため、自覚症状があまりありません。そのため、痛みや歯ぐきに異常が見られた頃にはかなり進行していることも珍しくありません。特にタバコを吸われる方は、吸われない方に比べると歯ぐきの異常に気付きにくいので、更に発見が遅くなるケースが多いです。

歯周病はお口の中だけの問題ではありません。歯周病の原因となる菌は、血管を伝って、全身に行き渡ります。糖尿病や、動脈硬化などにも繋がる可能性があります。歯周病は糖尿病を悪化させる原因の一つであると言われており、お口の問題にとどまらない怖い病気なのです。

歯周病によって溶けてしまった骨は、基本的には自然治癒はできません。歯医者に行けば悪いところが治るとお考えの方がいらっしゃいますが、完全に元の状態に戻すことはできないのです。歯を支える骨を溶かさないためにも、歯周病の予防を意識して歯垢や歯石が残らないように注意しましょう。

以上、歯周病の怖さについて一部を取り上げてお伝えしました。歯周病は痛みが出にくいとされていますが、起床時の口のねばつきや口臭、歯ぐきの腫れなど気になる点がある場合はすぐに歯科医院を受診するようにしましょう。