小児歯科において、場合によっては神経を抜く処置が必要となることがあります。 そこで今回は、小児歯科で神経を抜く処置が必要になるケースを一部ピックアップして紹介します。

子どもの歯において最も一般的な問題は虫歯です。虫歯は初期段階では痛みを伴わないことが多いため、見逃されがちです。 虫歯は放置されると徐々に歯の内部、特に神経に近い部分まで侵食されてしまうことがあります。このような場合、痛みが強くなり、時には抜歯の必要性も出てきます。 子どもの場合、永久歯の成長に影響を与えないよう、可能な限り歯を保存することが重要です。しかし、虫歯に侵食された神経をそのままにしておくと、他の歯や今後生えてくる永久歯にも悪影響を及ぼすリスクがあるため、神経を抜く処置が必要になる可能性が高いです。

子どもは活発に活動するため、歯を折ったり割ったりする事故が起こることも少なくありません。このような外傷によって、歯の内部が露出し、神経が損傷することがあります。 特に深刻な損傷の場合、神経が完全に露出してしまうと、感染症のリスクが高まり、治療が困難になります。このような状況では、痛みを和らげ、感染を防ぐために、神経を取り除く処置が必要となる可能性が高いです。

他にも、歯ぎしりや食いしばりによって、歯が折れたり割れたりするケースもあるため、子どもにそのような癖がないか十分な観察が必要になります。

以上、今回は小児歯科で神経を抜く処置が必要になるケースを一部ピックアップして紹介しました。