仕上げ磨きについて
- 2023年9月25日
- 小児歯科
こんにちは。あけぼの歯科の歯科衛生士です。
日本では、90%のご家庭でお子さんの仕上げ磨きが行われていますが、どうしたらいいのわからないと悩まれている方は多いのではないでしょうか?
「一か所につき20回以上磨き、ブラッシングの時間は3分以上が目安です。」と一般的には言われています。
実際はどうでしょう?3分も仕上げ磨きできますか?私は難しいと思ってます。私自身、仕上げ磨きは時間との勝負!と思ってます。
また、子供が歯みがきを嫌がるから仕上げ磨きができないなどのお悩みを少しでも解決できるように今日はお話しさせていただきます。
嫌がる子供への仕上げ磨き
歯みがきをするのが嫌で泣いたり、暴れたりする日もあったりしませんか?
そんなときは抑制磨きがオススメです。
写真のように子供の腕を足で抑えることで固定されるため、磨きやすくなります。
泣いたりしてると口を大きく開いてたりしてるので、磨きやすかったりします。
ここだけは抑えて!磨き残しやすい場所
①歯の溝(奥歯)
②歯と歯の間(特に奥歯)歯と歯の間の隙間が大きければ、そこまで気にしなくていいと思います。
③歯と歯ぐきの境目(特に下の一番奥の歯の舌側)
仕上げ磨きのポイント
磨き残しやすいところだけ意識して20~30秒ぐらいでサクッと磨くのがいいと思います。「全部の歯をちゃんと磨かない!」「むし歯にしたくない!だから、ちゃんと仕上げ磨きさせなさい!」という気持ちでしてしまうと親も子もストレスを感じてしまうので、継続が難しくなってきますので、ポイントは頑張りすぎないことです。
「今日はここまでにしよう」と少しぐらいの手抜きはいいと思います。
私自身も仕上げ磨きの時間は非常に短いですし子供が嫌がるときは、デンタルフロス(糸ようじ)をしない日もあります。歯科衛生士でも手抜きするときがあるので大丈夫です。
大人の歯が生えてきてるお子さんは大人の歯に重点を置いて、乳歯はサーっと20~30秒ぐらい磨くだけでOKです。最後にフッ素を忘れなければ、予防は出来ています。
仕上げ磨きで使える歯ブラシ
✔️プラウト
→6歳臼歯や磨きにくい下の歯の奥の舌側に使いやすい!
先が尖っているので、萌出途中の歯などは汚れ(歯垢)をかきだしやすいので、磨きにくいと思うところだけでもこちらを使うのもおすすめです。
お子さんが使用した歯ブラシでそのまま仕上げ磨きをするので良いです。わざわざ仕上げ磨き専用のブラシを用意する必要もありません。必要な時だけプラウトなど使うのをオススメします。
まとめ
最後に仕上げ磨きは頑張りすぎないこと、20~30秒ぐらいでいいです。
3つの磨き残しやすい場所を意識するだけでOK!その3つができない日があっても大丈夫!
そして、仕上げ磨きを嫌がる子には、抑制磨きを行う。これで親御さんの仕上げ磨きへのストレスを少しは減ると良いなと思います。
次回は、永久歯で一番初めにむし歯になる確率の高い6歳臼歯のケア方法、予防法についてお話ししたいと思います。