フッ素ってよく聞くけど何なの?
- 2023年9月12日
- 予防歯科・歯周病治療
こんにちは。あけぼの歯科の歯科衛生士です.
「むし歯予防にはフッ素」とよく耳にしますが、そもそもそのフッ素とは何なのか?
本日は、よく聞くけど正体が何なのかよくわからない「フッ素」についてお話しさせていただきます。
フッ素とは?
歯医者さんで塗ってもらうイメージが強いフッ素ですが、実は身近な食品中にも存在します。
その代表例が緑茶や紅茶、味噌、リンゴ、大根、なんとイワシや牛肉などにも含まれています。
歯科ではむし歯予防効果のために取り入れるもので、歯の表面の再石灰化を促進し、歯質を強くする効果があります。
食べ物や飲み物ではむし歯予防効果を期待できる量のフッ素を摂取することができないため、意識して自身で取り入れることが大切になります。
フッ素にはどんな効果があるの?
★細菌抑制 むし歯の原因となる菌の活動を弱めてくれます。
★歯質強化 むし歯になりにくい強い歯を作ります。
★口臭予防 寝ている間に増える細菌の活動を弱め、朝起きたときの口臭を防ぎます。
フッ素ジェルとは?
フッ化物とキシリトールを主成分とした家庭でできるフッ素塗布用のジェルです。
主にうがいのできない2歳までのお子さんのむし歯予防に使用します。また、フッ素洗口が苦手なお子さんにもつかっていただけます。
フッ素ジェルは、歯が生えてきた直後から使用していただける点が優れています。
通常の歯磨き粉とは異なり研磨剤を含んでいないため、発泡することはほとんどありません。
また、キシリトールには、むし歯の原因となる酸を抑制する働きがあります。
<GCこども用はみがき>・・・当院で販売しているフッ素ジェルになります。
フッ素洗口
安価で簡単に使用でき、効果が高く、ご家庭でも気軽に虫歯予防ができます。
家庭で行う場合一番の注意点は、洗口と吐出が十分にでき、飲み込まないようにすることです。 そのため、一般的にはうがいができるようになる3歳以上が対象とされています。また、本人と保護者の協力が重要であるため、中断されることも起こりえます。
フッ素ジェルもフッ素洗口も毎日コツコツとすることがむし歯予防につながります。
<オラブリス洗口用顆粒11%>・・・当院で販売しているフッ素洗口液になります。無味無臭になります。
<Check-Upフッ化ナトリウム洗口液0.1%>・・・少し甘味があり、爽やかな香りがします。
フッ素洗口の使用方法
5~10㎖のフッ素を口に含み、30秒ほど、ブクブクうがいをして、吐き出します.
30秒ぐらいという目安なので、お子さんが「もうしたくない!」と感じるようでしたら無理にさせずにその時点で終わらせてあげてください。
飲み込みを防止するために下を向いて行うと良いでしょう。
吐き出した後は、水でうがいなどをせず、お口の中に何も入れないようにしましょう。なので、就寝前にすることをオススメします。
最近では、歯磨き粉にフッ素が入ってることが主流になっています。歯磨き粉のフッ素にも予防効果はありますが、発泡するため歯磨き粉を使用したあとにはうがいをする場合がほとんどです。なので、そこにフッ素のジェルや洗口液をプラスすることで、むし歯の予防効果はさらに高まります。
むし歯を予防したい方、虫歯になりやすい人はぜひ、取り入れてみてください。
次回は、親御さんの多くが悩まれてる仕上げ磨きについてお話ししたいと思います。